newmo 技術ブログ

技術で地域をカラフルに

SRE Kaigi 2025に登壇しました & Marpでスライドを作った話

2025/1/26に開催されたSRE Kaigi 2025に、「SREとしてスタッフエンジニアを目指す」というタイトルで登壇しました。 発表を聴きにきていただいた方、またAsk the Speakerや懇親会で話しかけてくれた方ありがとうございました。 SRE Kaigiは今回が初めての開催なのにコミュニケーションのための工夫がいろいろされていて、多くの人が参加してコミュニケーションしていてとても盛り上がったイベントでした。自分自身も休憩スペースでたこ焼き食べながら知り合いと久しぶりにコミュニケーションしたり、懇親会では技術的な話をしたりと楽しむことができました。

発表内容はnewmoとは関係ないのですが、これまでの経験を元にしたSREのキャリアの話をしました。 以下が発表資料になります。

SREとしてスタッフエンジニアを目指す / SRE Kaigi 2025 - Speaker Deck

登壇資料について、自分はこれまでGoogle Slidesを使って作成することが多かったのですが、今回はMarpをつかってスライドを作成しました。以下ではMarpを使ったスライド作成について簡単に紹介します。

Marpとは

MarpはMarkdownを使ってプレゼンテーションスライドを作成できるツールです。 主な特徴としては、Markdownでスライドを記述できて、HTMLやCSSでデザインを変更できて、HTMLやPDFなどにエクスポートができるという感じです。

Marpを使ったスライドの作成

爆速できれいな LT スライド作りを支える技術 を参考に、テーマの設定などを行いました。 そのあとはMarkdownでスライドを書いていきます。今回の発表資料の元となったMarkdownは以下になります。 marp-slides/src/2025-srekaigi/index.md at main · tjun/marp-slides · GitHub

図の作成はMarpではできないので、別のところで作成して画像として貼り付ける必要があります。 今回は、Napkin AIRecraftを使って作成してみました。 Napkin AIは説明のための図を作るときに利用しました。デザインはあらかじめ用意されたパターンから選ぶ形のためAIで作った感は出ちゃいますが、図のテイストを各スライドで揃えることができたのでその点よかったです。

Napkin AIで作った画像の例

Recraftは、字ばかりのスライドが続くときにそれっぽい雰囲気の図を入れたいときに使いました。

Recraftで作った画像の例

自分は図を作るのはそんなに上手ではなく、時間がかかる割にクオリティも低かったので、AIで作る方が良さそうです。

スライドのスタイルをいじる場合はCSSを書く必要があります。テーマのCSSを変更する以外にもページ固有のスタイルをMarkdown内にCSSで書くことが可能です。 CSSの知識があまりなくてもAIに聞きながら書けばある程度なんとかなりました。

Marpを使った感想

自分には合っていてスライド作りが以前より速くできたので今後も利用しようと思っています。

良かった点

gitで変更を管理できる

これはかなり良いポイントでした。Google Slideでも変更履歴は残ると思いますが、gitで管理できるのは安心感があります。

エディタで書ける

ページを行ったり来たりせずに一つのMarkdownで全部のページを書くことになるので、全体の流れを一気に書いていけて体験がよかったです

AIでのレビューがしやすい

Markdownのスライド全文を入力して構成などをレビューしてもらえるのも良かったです。スライドのドラフト作成もAIでやることもできますが、AIで発表内容をドラフトしてみたところ、間違ってはいないけれども自分の言葉で話せないような一般的すぎる内容という感じだったので、今回は作成時は利用せずレビューに利用しました。

ページのメインメッセージ(H1)が柔軟にレイアウトされる

ページの見出し + 1−2行のスライドが上部に寄らずに中央にレイアウトされるのは見やすくて好きでした。

課題点

課題点はあまり多くないのですが以下のような部分が挙げられます。

  • 作図ができない。図を作って入れたいときに、別の所で作る必要があります。
  • ちょっとしたスタイル変更はCSSを書く必要がある
  • 柔軟なレイアウト、たとえばこの余白のところに画像を入れたい、みたいなことは難しい
  • パワーポイントを持っていない場合PDFやHTML等への出力になるため、遷移のアニメーション等のプレゼンテーションツールの機能は使えない

レイアウトや遷移などにこだわりたい場合には、Marpではやりたいことができないかもしれません。自分にはこれらの課題もちょうどいい制約となり、スライド作成がこれまでより効率良く進めることができました。

まとめ

SRE Kaigi 2025登壇の感想と、Marpを使った資料作りについて書きました。 今後も機会があれば社内の取り組みを発信していきたいと思います。